上巻は3人の関係が確立するまでの不安定な状況が描いてありそうで、つらい状況を読むのは好きではないので下巻のみを購入。
カズマの不安要素と、桜と桔梗の不安要素がうまく絡まって共依存のような関係で、不安定なようで安定した関係になっていきます。
エロ多い描写でSMもでてきますが、この雑な感じの絵と、3人の複雑な心理描写と少し暗い雰囲気の画風がとてもよかったです。
上巻は読んでないのでわかりませんが、一番穏やかそうな笑顔で話す桜が一番屈折していて、桔梗はそんな桜を安定させる要素を持っているから長年一緒にいてるのかなといった印象。
中学のときにカズマを仲間に受け入れたのに裏切られ、許せない気持ちと再度受け入れたい気持ちが交差する桜。
また裏切られるかもしれない不安の中で、支配し依存させようとセっクスをし、安心と不安の両方を持て余す支配側の桜。絶対に桜を裏切らない桔梗とのかたい絆があるなかで、桜も桔梗もカズマを求めるあたり、不思議な関係です。
カズマも痛めつけられることに安心し、二人の仲に混ざれることに幸福感を抱いていて、共依存と言われればそうだし、こういう愛の形だと言われればそうだと思える独特の世界観のある作品でした。
基本3P描写ですし、内容も明るくはないので、好みは分かれると思います。
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