死母性の庭について…
宣伝が「全ての母親が共感」というようなコピーだったこともあり、反感も多いようですね。
共感できないとか、ここに描かれている母親に嫌悪感とか、そういう感想で終わってしまうのがもったいないと思いました。
こんな母
親、あり得ない?もっと大変な状況で子育てできている人は沢山いるのに?
そのような考えは、余計に母親を追い詰め、ギャクタイはなくなることはないと思うのです。
主人公は、自ら言っています。自分が子どもに甘えていたのだと。そして、診察した医師はふつうの家庭で育ちながら母性が育たぬまま親になった未熟な人が増えていると言っています。
主人公のしていることは、決して肯定されるものではありません。母性愛に溢れた素敵な母親は沢山いることでしょう。ですが、これはマンガの世界だけでなく現実として起こりうることだということを知ってもらいたいです。なぜなら、私自身が主人公と同じ未熟な親であり、彼女に共感を覚える存在であることは確かだからです。彼女と同じように夫の協力で救われましたが…
後半の長編マンガについて…
別の家族の話になりますが、こちらもとても良かったです。主人公である母親の「こどもがこどもでいる時が一番いい」
という言葉に、今のこの子育てをしている瞬間を大切にしたいと思いました。
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