「獣蜜症候群≪じゅうみつしょうこうぐん≫」――この世界には、「獣《ビースト》」と「蜜《キャンディ》」という特性を持つ者が稀に存在する。獣を発症すると味覚を失い、蜜の体液にしか味を感じなくなる。体液を摂取できない獣は、凶暴になり蜜を襲う…。パティシエの花は、恋人の樹に利用されていたことが発覚した上、実家の廃業危機まで重なり落ち込む中、階段から転落。落下の際に助けてくれたのは、天才パティシエで社長の黒澤だった。だが黒澤は獣を発症しており、花が希少な蜜だと気づいた彼は、思わず彼女にキスをしてしまう。味覚を失う獣だが、花の“蜜”で黒澤は味を取り戻す。花の困窮を知った彼は「金は払う。その代わり1日1回、俺とキスしろ」と告げ――?