正直、星合操の普通の現代ものは陳腐で、特に印象に残らないような話が多いのですが。
特にミステリーとか、サスペンス系が致命的に下手。
特に初期の頃の、少女漫画家時代を引きずったままという感じの、可憐な少女漫画顔の悪女が登場する作品とか。
しかし、こういうファンタジー要素が絡んだ作品は、いかんなく、この作者の持ち味が発揮されて、面白い傾向だと思います。
最初の作品に出てくる、この謎の男性は、主人公の彼には子供の頃から何度も会っている、というような言葉からすると、やはり、人間ではない存在、と考えるべきなんでしょうね。
それから、特に最後の作品「永遠の夜の愛撫」の、こういう悪魔ものには付き物の、華やかで残酷な結末がいいです。でも、いくら若手二枚目実力派俳優の恋人とはいえ、いつまで人気が続くかわからない、不安定な芸能人の彼よりも、私は悪魔の彼の方が、よほどミステリアスで美男でセクシーで、魅力的ではないかと思ってしまいましたが(笑)。
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