3つのCPの短編集です。
1話〜9話、表題作。
高校時代の親友を好きになって告白したものの、玉砕したゲイの花、それから10年、その親友黒瀬が偶然にも花の同僚になり、すったもんだの末に。
うまくいってからも、花の元々カレや、黒瀬の元カ
ノの出現に振り回されますが、結局お互いの大切さに改めて気付くという、雨降って地固まるパターンです。
黒瀬はノンケだけど、自分と真逆の花に惹かれていたんですね、さすがノンケなのに10年間なんだかんだ花を忘れられなかっただけあって、自分の気持ちを認めてからの黒瀬は躊躇ないです。却って花の方がグルグルしてる。
でも素敵なCPで、それぞれの元、元々カレ、元カノ、みんないい人!
Hは最後の方にあるくらいだけど、あっていい感じです。
9〜11話、美大講師と、昔近所に住んでいた、絵の好きな年下の美大生の話。
小さかった、しょっちゅう遊びに来ていた男の子が、ある日美しい教え子となって現れ、美大講師は心惹かれるようになり…タチだったのに、まさかの…(笑)
12、13話、 大学の同級生同士。
小学校から一緒の男子2人と女子1人の親友3人組。女の子がその1人に告って付き合い始めたことで、主人公は自分が親友の男の子を好きだったことに気づいてしまった。でも2人共大切な親友だから、気持ちを隠し仲良く付き合っていたのに、その親友達が別れたことによって、色々動き出します。
表題作がやはり1番好きで面白かったけど、3番目の話も好きでした。
Hは割とあっさりですが、色気があります。
この作者さんの作品は今回初めてで、その後「うしろのけだもの」も読み、これまた面白かったため、今後も読んでみようと思いました。
お勧めします。
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