ん〜…とても難しく、賛否両論のあるテーマですね。今、私の中の理性と感情がぶつかり合って、ちょっと混乱気味かな…それが率直な思いです。
タイムスリップして、自分の実父に恋をするという設定が興味深いです。
離婚で離れてしまった父親に、子供の
頃に一度会ったあと、成長してもう一度会いに行った涼。純粋に、父親としての愛情を欲した気持ちだったように思います。そこで、タイムスリップして、14歳の父(果)に出会ってしまった。父親の愛を求めた気持ちとは別に、果に心を奪われた事も違和感は感じませんでした。涼が生まれる前の若い時代の果だからかな…
父親と知ってても、果に対する気持ちは膨れ上がる一方で、止まらない想いに苦しむ涼も辛いです。
果が実の息子と知っていながら、果もまた抑えられない感情に揺れ動き、完全に突き放せない。果の苦しみも辛いですが、父親として、元夫としてそれでいいのだろうか…
離婚したとはいえ、涼の母親に対する罪悪感とか、裏切りのようなものは感じないのか、そこが気になりました。涼もまたそうです。二人がそれで良ければいい、というものではない気がします。息子が実の父親と関係していると、知ってしまった母親の気持ちを考えた事があるのでしょうか……母親にしたら狂気です。
とても倫理観に抵触する問題で、難しいですね。近親相カンが許されない事は、もちろん血の関係もありますが、犯罪だってあり得るからだと思います。望まれない子供も出来てしまいます。男同士だからいいというものでもないと思います。
この作品を否定しているわけではありません。愛について考えるなら、素晴らしい作品だと思います。
深くて様々な事を考えさせられた作品でした。
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