恋心は猫をも濡らす 1巻

う～ん、相変わらず勝頼の泣き顔は可愛いですなぁ

犬恋のｽﾋﾟﾝｵﾌ、猫ｼﾘｰｽﾞです。
初登場は本作の「犬は走って恋をする」で、最初はひたすら兄とあっくんの仲を邪魔していたﾌﾞﾗｺﾝ勝頼ですが、あっくんのｾﾞﾐの先輩である朝倉透が偶然にも勝頼が住むﾏﾝｼｮﾝの隣室だったことから、この猫ｼﾘｰｽﾞが始まります。
流れを知っていると、勝頼、よくここまで成長したなぁ、と感慨もひとしお(笑)
この作品だけでもわかりますが、余裕があったら是非本編の猫ｼﾘｰｽﾞも読んでいただきたいです。
朝倉は基本俺様で、憎たらしいくらい何でもできる。
勝頼も朝倉とﾀｲﾌﾟの違う俺様で、 兄を始め周りが多分何でもやってくれちゃったんでしょうね、何にもできなかったんです。それを朝倉といることで気付いていくのですが、そしたら根は素直ないい子なので、今度は色々自信がなくなっちゃったわけです。
なので、本作で勝頼はちょっとした朝倉の言葉でｸﾞﾙｸﾞﾙ悩み、朝倉を知っているというﾓﾃﾞﾙ会社社長の言葉でもやはりｸﾞﾙｸﾞﾙ悩むわけです。
朝倉も言葉が足りないﾀｲﾌﾟなので誤解も生まれ、読みながら、も～朝倉ﾊﾞｶーｯと叫んんでしまいました。
でもその後の朝倉の猫可愛がりっぷりは笑えます

本編CPも健在です。
なぜ舞台がﾌﾗﾝｽかというのは、本編既刊の最（？）新作を読んでいただければわかります。
ここも相変わらずあっくん大好き過ぎて妄想炸裂な今井が笑えます

本編にも必ず登場の、山田課長と田中ｼﾘｰｽﾞも健在。これは今のところBL要素はあまりありませんが、山田課長可愛い

黒棒様…この作者さんのお菓子擬人化ｼﾘｰｽﾞ、好きです
他にﾌﾞﾙﾎﾞﾝ家ｼﾘｰｽﾞもあり、気になる方はぜひ本編をでどうぞ。
大抵は最後の方にちょこっと載っているので。
ｼﾞｬｲくんとひよこ豆CP、続編希望!

犬恋は、本編を知らないとよくわからないかもしれません。猫ｼﾘｰｽﾞと黒棒様だけでもいいと思いますが、本編のｽﾋﾟﾝｵﾌには他に、今井の担当編集者の小早川と、やはり官能小説家の梶先生ことK先生ｼﾘｰｽﾞもあり、これまた違うﾀｲﾌﾟで素敵なので、機会があったらぜひ

今回は表題作が今井の弟の勝頼ですが、とても切ないシーンが多かったように思いますがそれもこれもあの透との絆を一層深めるための序章だったと思います。ラブラブというよりは“愛”を感じました。キュンキュンして体が火照ってます。そして今井＆あっくんがフランスでのデートができるのかと思いきや仕事に追われて結局はできなかったけどこちらも絆が深まっているようでよかったです。田中課長も黒棒もジャイアントコーンも面白かった。このシリーズはこれで終わりなのかな？まだまだ続いてほしいのだけれど…まさかここからK先生のシリーズに入っていくのかな？とにかく今までのシリーズ全部私好みで大満足でした！

個人的には本編のふたりより勝頼と透のカップルのお話の方が好きでした。

自意識が高いけど少年（いや、少女か）のような、ウブでシャイで生意気で可愛い勝頼。
自分じゃ何も出来なくて、けど何かしたくて、バイトしたり料理したり頑張るんだけど、そんな勝頼が心配でたまらないから、何もしないでいい子にしてろと言う透。
こちらのふたりの方が、LOVE要素としてはかなり萌えますねw
結局、透は勝頼がほっとけず、束縛気質剥き出しで自分の想いを自覚していく様がすごくイイ！
それに翻弄され反発しつつも、こどもみたいに甘える勝頼がほんとにかわいいです。

かつより君可愛い！透はかっこいいし、文句なしで星☆☆☆☆☆です。
犬恋よりも私はこちらの方がハマッていました。かつより君のツンデレ具合がめちゃくちゃ可愛いくて、キャー！可愛い！と心の
中で叫んでいました。ツンデレだけじゃなく
透を想う気持ちがゆっくりとテンポよく描かれていて満足でした。
山田くんと課長シリーズも可愛いらしく、
面白い♪キャラクターの個性がハッキリしていて見ていて安心です。
お菓子の話は不思議なお話(笑)
一巻まるごと買っても損はなしでした♪

犬恋シリーズのパリでのお話の続きが入っていたのが嬉しかったです。今井(勝頼のお兄さん)とあっくんカップルの高校の頃からのわだかまりも解消して、益々甘々＆溺愛になった所で終わってしまったとずーっと思っていたのに、パリのその後があったとは…！K先生シリーズの小早川さんも少しだけど出てきてラッキー！何ならK先生も出てきて欲しかったなぁ。夏水先生の作品はたまにそういった事があるので隅から隅まで読まねば！と改めて思いました。小さい上司のお話も何気に面白かったです。