せとな先生のお話は、切ないお話でもドロドロ恋愛のお話でも、今回のような笑いどころ満載のラブコメであっても、登場人物がみな生きることに一生懸命で、時に哀しいほど純粋で、それぞれが抱える葛藤の中で成長していく。その心の描写が本当に素晴らしいと思
います。
このお話も、一見普通のラブコメかと思うけど、主人公は仲間やライバルとの出会いの中で自分自身や夢を自問する。心が折れかけても、仲間や家族の優しさに触れ、また頑張ろうと誓う。何の取り柄も無く「見た目だけ」と言われて始めたモデルだけど、自分を好きと言えるモデルになるために。
その再出発するうらんちゃんを迎えに来た管理人さん。帰りの新幹線でのさりげないやりとりとか、恋に落ちていく２人の描写がすごく自然でキレイです。さすがせとな先生！と思ってしまいました。
性格濃いけど美しいキャラばっかりで、心だけでなく目の保養にもなりました。特にキリエさんはオトコだけどオカンな包容力が素敵です。オカマやめてＮＹから帰って来たら、すごいイイ男になっているかも？
ある意味貴重な、せとな先生の真っ直ぐ青春ラブストーリー、ファンの方はぜひご一読を
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