きちんと中身がある作品です。
最新巻(8巻)まで読みましたが、この作品ならば、買ってまず損はしないと思います。
近頃は、「キャラクターの活躍を見せたいがためにその他の描写が甘い」という作品が多くあり、それはそれで、娯楽作品として読んでいて楽しいものですが。
この作品は、作品内の世界やそこに生きる民族、歩んできた歴史、思想と対立等がしっかり組み上げられており、キャラクターの行動や言動にも、きちんとした理由と過去があります。
メッセージ性が強く、考えさせられるポイントが多くありながら、作品全体が堅苦しくなりすぎないバランス感覚も見事です。
久しぶりに、「この作品を書いた人はどんな人で、どれだけの事を考えながら物語を編んだのだろう」と考えたくなりました。おすすめです。