すごい。漫画家の先生方は本当にすごいといつも思うけど、この作品は圧倒的なまでに素晴らしい作品だった。
厳しいようで柔らかくやさしい空気感がまずあって、そして言語化できない人の心中を伝える術が秀でている。琴線に触れる言葉のオンパレードでした。
「孤独はこの人には優しく寄り添うのに、なぜ私には優しくないのだろう」は言い得て妙で、とても印象に残る。それでもやはり、ラストの「心を砕く」に恐れ入ったよ。この言葉がこんなに実感を持って響いてきたのは初めてかも。
読み終えて、それぞれが別の人間で異なる性質や価値観を持っているけれど、でもそれも表れ方の違いでしかなく、根底はみな普遍的な同じものを持つ人間である、というようなことまで考えてしまった。
素晴らしい作品に感謝です。