難病を抱え、週4日のバイトで手取り11万の生活を余儀なくされたアラフォーさとこ。病気と仕事の両立が出来ず同僚からの陰口や嫌がらせで体調を悪化させた前職。
ーー以前の私は理不尽な扱いに立ち向かえる人間だった。けれど今はその気力も体力もなくーー
住み慣れた部屋も、マンションを購入する夢も諦め、家賃5万の古いアパートに引っ越す事を決意するさとこ。過去の嫌な記憶に囚われ、中々浮上出来ずにいるさとこにお隣に住むお節介な大家と親切な青年が薬膳を教えます。青年への下心と回復への期待、さとこの生活が少しずつ変わり始める。
思い描いて未来とは違う現実を受け入れながら、出来る事を積み重ねる毎日。
この作品はそんなアラフォー世代のリアルを描きつつ、『良質なものを食べて、ただ寝て、自分の出来る事だけして過ごしていれば十分』とそっと教えてくれます。焦らず、少しずつ前へ進む勇気を貰える作品です。