私は『〇万回生きたねこ』が大好きなんですけども、それを彷彿させるような切なくて美しくてあたたかいお話でした。
『スズヘビ～』を読んだときも生命の根幹をファンタジーにのせて苦しいけども可愛らしい幸せなお話として読ませていただきました。
このお話もスズヘビと同じく異種であろうが大切に思う心やそばにいたいだけ、好きな人の顔がみたいという真っ直ぐな混じりけのない愛情が存在すると描かれていると思います。
スズヘビ～の時の画風よりあえて線を太く描かれているのかな？
線の太い粗目で細やかな描写は、嫋やかでもしなやかでもない野良ネコの強引で無骨だけども全身で愛情を欲しがる姿を強く温かい存在としてしっかりと印象に残りました。
本当は自分だけを見つめてほしい、見つけてほしいと思う無垢な思いで心が震えました。
穢れなき愛情を通して少しずつ成長してゆく主人公の姿も強くなれ、がんばれ、と応援しながら読みました。
ああ～。
良い絵本を読んだようなとてもあたたかいお話でした。
セクシーな描写はございませんよ。
素直な発言はございますがｗｗ
＊＊200ページ＊＊
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