なんでしょう。
不思議な魅力を持った作品です。
複雑怪奇なストーリーと言うほどではありません。
最初から完結まで、時間稼ぎのような紆余曲折を経ることなく一本筋で描かれていて、とてもわかりやすかったです。
正直、主人公たちの恋愛どうこうよりも、敵役であるシャレムが最初から終わりまで気になるキャラクターになりました。
ネタバレになるから言えないけど、終盤の激闘は鳥肌モノでした。
そしてその結末を、衝突しながらも精一杯受け止めた子供たち。
・・・感動して涙しました。
敵とか、味方とか、戦いの結果が物語の面白さには全く関係ないと教えてくれる作品でもありました。
こちらを読んだ後、『外伝』を読んでみてください。
そしてまたこの作品を冒頭から読んでいただくと、・・・。
「ああ、そうだったのか」
・・・と、物語を深く読めると思います。
個人的に一度読んだ作品は読み返さない方なのですが、『外伝』を読んだ後、この作品を読み返さずにはいられませんでした。
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