絵は綺麗だし、エッチもエロくて愛があるのでTLとしては充分楽しめる作品だったのですが
肝心の初エッチの際の主人公が、物理的に齧られるとか意味不明な勘違いをしていた初心さが違和感ありまくりで、読んでいて「何言ってんのコイツ？」となりました。
しかも冒頭で嫌味担当のモブ女から王子の野獣化について触れられた時に、「私が処女じゃないって言いたいの？」と心の中で怒っている描写がありました。
なのに王子の野獣化＝物理で噛まれると思ってたのは本気で意味が分かりません…。
しかも彼女、転生者らしいんですよね。
現代日本で大学まで卒業してて、就職先決まっていたような女性が
男性経験なかったとはいえ、王子の呪いが処女を貪る野獣になることだと知っていて、ずっと齧られることだと思ってたとか、前世の日本でどんな生活送ってたの……？と疑問すぎて、もはや怖いです(笑)
こんなウブな設定にしたかったのなら、転生設定は絶対にいらなかったと思います。
そもそも転生者にした意味は皆無なほどこの作品に活きていません。
赤ちゃんの時から前世の記憶があったらしいですが、赤ちゃんの頃のエピソードは出てこないし、じゃあなんでそういう設定にしたんだ？と謎。
物語も冒頭からかなり分かりにくいです。
おとぎ話のような語りページから始まったので、大昔の王子様と魔女の呪いが代々王家に引き継がれているのかな？なんて想像しながら読んでたのですが
どうやら今現在の、主人公の婚約者であるフェリクス王子様のエピソードらしいんですよね…そこも意味が分かりません…。
じゃあ現在も、その王子に呪いをかけた魔女とやらが普通に実在することになりますよね。
この世界での魔女の立ち位置は分かりませんが、王子が命にかかわるような呪いを受けてるならその魔女を王家の全勢力を駆使してでも引っ捕まえて呪いを解かせようみたいな選択肢はなかったのだろうか…。
呪いを受けることになったそもそもの原因の薔薇の話もあまりピンとこない。
とりあえず子供の頃の約束を果たす為に、王子は主人公に薔薇をあげたいから、魔女には渡さなかったということだけ分かりました。
当の主人公が分かってないのがまた謎だけど。
好きになる過程も見たかったから、幼少期から両想いって設定をしれっと見せられても、なんだかしらけちゃうなぁと思いました。
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