多民族国家ユーゴスラビア。民族は違えど侵略者ナチスドイツに対して抵抗勢力は様々あったが、その中で最大勢力が共産党系のパルチザンでした。あくまで階級政党である共産党でそこには民族の垣根を超えた連帯があるはずですが、やはりそこは人間でパルチザン
内でも様々な対立がありました。そうした時代の流れに翻弄される主人公クリロとフィー。一体この戦争は誰のために、そしてなんのために。
全体主義の危険性とは。また民主主義の大きな欠陥とは。様々なことを学ぶことができました。そしてこの漫画が書かれた後に起こる悲劇、ユーゴスラビア紛争を予言しているような物語の展開に驚きます。今やユーゴスラビアという国は地図上に消えてなくなりました。
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