絵も好みじゃなければ、サラリーマンにも興味はなく、おじさん受けも好きじゃないんです。むしろ苦手。加えて暴力的な表現が苦手なので荒っぽいキャラクターも苦手。
一巻読み始めたときに公園のシーンで片桐のキャラクターに心底引いて、『え…何コイツ…
大丈夫かな…読むのやめようかな…』と思ってたんです。なのに、読み進めてしまった謎の中毒性。
読み終わった頃には長谷川さんはもちろん、片桐のことも好きになってました。ギャップにやられたんですかね?(笑)
登場人物の会話のキャッチボールが上手なんですよね。小気味いいというか。それって各キャラクター設定がしっかりしてるから成立して、読み手の笑いに繋がると思うんです。
お仕事描写がリアルです。里先生、会社員経験がおありなんでしょうか?お仕事マンガとしても通用しそうな感じです。
長谷川さんの人柄が良くて、だからこそ冒頭の片桐のキャラクターに引いても読み進められたと思ってます(笑)長谷川さんみたいな上司いいですよね。長谷川さん好きです。
ストレートの長谷川さんの葛藤がリアルでした。お前より長く男として生きてるんだ、みたいな台詞がありましたが、そうだよねぇ、普通そう簡単にストレートの人は靡かないよねぇと説得力がありました。
最初こそ引いたものの片桐のキャラクターも面白くていい。飲むわ打つわで、いい加減なところが多いのに長谷川さんに対しては一途です。帯のクズ王子というワードに、イヤどんな?聞いたことないわ、と思ったんですが、なるほど、間違いなくクズ王子でした(笑)
BL作品の主役CPの周りにも同性CPが複数出てきたり、同性愛者の友人が周りに多すぎたりするところ苦手(実際にはあるのかもですが、主観ではそうそう出てこないだろ、とつい考えてしまうので)なんですが、許容範囲(同僚と幼馴染、幼馴染はスピンオフで)です。
2巻の特典に長谷川さんを女性に置き換えて魅力伝えるページがあるのですが、おじさん受け理解できんと思ってた私にも説得力ありました。
二人の関係はゆっくり進む感じですが、ストーリーのテンポがいいので楽しく読めると思います。
ぜひ既刊分続けて読むことをお勧めします。
もっとみる▼