スピンオフの『ミステリー作家串田廖生』を読む為に先にこちらを読みました。まだ『ミステリー〜』を読んでいないのでハッキリと言えませんが、恐らくシリーズでも全然違うテイストの話だと思います。主人公が違うので、こちらはシリアス、スピンオフはコメデ
ィ寄り?との予想を持っています。(違っていたらすみません)今までもコミックス・ラノベと様々な作家さんの作品を何百冊と読んできましたが、そのどれとも違う異質の執着、作風でした。先生の作品は『少年は神シリーズ』と『薔薇』を読みましたが、てっきりファンタジーに特化した作品にお強いのだと思っていました。購入済みですが未読の『式神の名は、鬼』や『眷愛隷属』もファンタジーと認識していたので…。こちらは完全に現実世界のお話で、ゆっくり進んでいくようでいて、その実最初から最後まで息つく間もないくらいにストーリーが展開していきます。限られた登場人物の中から犯人なり真相なりを見極めるのは割と易しかったのですが、ラストがもう…なんて言うか「最後の最後に何をぶち込んでくれるの、先生」と、滅多に経験しないくらいの衝撃がありました。こんなに楽しませてもらったのは久しぶりで、スピンオフも他のシリーズも読むのが楽しみになりました。
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