大学入学直前に母を失った折部一彩の前に突然現れたのは、鷹取建設の若き社長、鷹取凌我……幼い頃に別れた実父の養子となり、二年前父の死と共にその跡を継いだ男だった。威圧的で不遜な男は一彩に鷹取に戻るか、さもなければ愛人として雇われるか選択を迫る。母を苦しめた鷹取の庇護は受けない、一度はそう突っぱねたものの他に術のない一彩は愛人になることを選んだ。凌我の与える深い快楽に酔わされ翻弄される濃密な時間に次第に囚われていく一彩だったが、ある日、凌我に暴力団仲津三代目組長というもう一つの顔があることを知り……!