エイベックスと聴いて、どんなイメージがあるだろうか?
90年代に世間を“狂乱”したTKこと小室哲哉、
アムラーブームを巻き起こし今も輝きを保つ安室奈美恵、
もう少し若い世代であれば、浜崎あゆみ、大塚愛、EXILEなどの国民的アーティスト、もしくは多くのアーティストを手がけた松浦勝人社長を
思い浮かべる人もいるかもしれない。
いずれにせよ、これら歌手のヒット曲により、
「音楽会社」というイメージが染み付いているだろう。
だが、CDを含む音楽ソフト市場が1998年をピークに半分以下に落ち込むなか、
エイベックスは音楽依存からの“脱皮”を果たし、
もはや「音楽会社」では括れない存在になっている。
過去最高の売上高を更新している今年、
音楽事業の構成比は全体のわずか4分の1。
抜本的な“変革”を果たし、
さらに成長を続けるエイベックスは今、どこに向かっているのか。
創業者で経営の舵を取る松浦勝人社長への独占インタビューを実施し、
その改革の最前線を追った。
(主な内容)
・音楽での成功に見切りをつけ、映像配信へ
音楽大不況のなかで、過去最高の売上高と営業利益
会員数600万人、“世界最大”の携帯向け映像配信
インターネット企業として、海外投資家からの高い関心
映像プラットフォームで、韓国勢への逆襲へ
・音楽の「周辺」で稼ぐ
ライブ集めてグッズで儲ける相乗効果
自社アーティストにこだわらないライブ戦略
AKB48、ももクロに、さだまさしまで登場のライブイベント
・さらなる成長への死角
音楽ソフトで国内シェア1位に
長らくヒットアーティストが出ない
携帯キャリアへの依存に懸念
唯一の弱点はスキャンダルか
『週刊ダイヤモンド』(2013年9月14日号)の第2特集と、
『デイリー・ダイヤモンド』(http://dw.diamond.ne.jp)の記事を
電子化したものです。
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