未亡人となった兄嫁、喪服。世の男たちの嗜好に適うといわれているシチュエーションで、主人公と寡婦の性宴が繰り広げられるストーリー。初めは消極的だった兄嫁が、段々と官能の虜となっていくストーリー展開は、ある程度予測できていても期待させてくれます
。・・・と、建て付けはいいのですが、読み進めていくと少々過激さが目につくようになります。藍川女史の初期作品の例にもれず大胆な性描写はお約束として、本作は特に巨匠・団鬼六の影響が色濃くうかがえるのは投稿者だけの感想か。のみならず終盤にかけて息切れというか、ネタが尽きたところを無理して引き延ばしているような印象さえ受け、ちょっと勿体ないなというのが正直なところ。中編程度の長さにとどめ、アブノーマルプレイはほどほどに、最後はふたりが健全な幸福感に包まれてエンド、とした方が良かったんじゃないかなぁ。
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