結婚は、今から一か月後――。施設で育った紗有里(さゆり)にとって、本物の家族が出来ることが一番の幸せだった。……徹(とおる)と再会をしたあの日まで。幼い頃、施設で本物の姉弟のように育ってきた徹からの愛の告白と、成長した野性的な肉体に激しく抱かれる。溺れていく、この禁断の味のする快感に……。また、離れなくてはいけない現実を前に、ふたりは結婚をする最後の10日間を共に過ごすのだが!?「離れ離れになっても、心だけは永遠に傍にいる」交わした約束は、鎖のように絡み付く衝撃の結末!澄んでいた愛は、いつしか淫愛に変わる虜囚ラブロマンス!!