古より、日本人の人生観に大きな影響を与え、生き方の規範として親しまれてきた、中国古典随一の書「論語」。豊かな世の中になっても、そのメッセージは、廃れることなく、常に新しい。特に、現代のような、モラル・ハザードの状況下においては、この「論語」が伝え続けて来た人間学を、見つめなおしてみる必要が大いにあるのではないだろうか。本書では、そのエッセンスを、やさしく説き明かす。 内容は、[序章]まず、はじめに『論語』の予備知識を![第一章]良い友を選べ[第二章]言葉は人なり[第三章]生涯「学ぶ心」を持て[第四章]志した道は貫け[第五章]どうしたら人は動くか[第六章]相手への思いやりを持つ[第七章]筋違いなことは許すな[第八章]親しき仲にも礼儀あり[第九章]知に働けば角が立つ[第十章]人間、信用を失ったら終わり[附章]その他・『論語』の名言……と、論語の魅力ある言葉を現代風に解釈しながら人生のコツをやさしく学ぶことができる。