半端な身体は、恋する資格もないのだろうか?
研究者の桐原崇生は、病気の弟、晴夜に心臓を移植するため、晴夜のクローン、セイを生み出した。人里離れた山奥で二人きりで暮らすうち、いつしかセイを愛し始めた崇生は、良心の呵責を感じつつも自分に好意を寄せるセイを抱いてしまう。一方、晴夜は崇生の友人で外科医の加賀修平に預けられている。晴夜にクローンの存在をひた隠しにしてきた崇生と修平だが、ある日二人はついに互いの存在を知ることとなってしまう。セイは晴夜のために自分が犠牲になることを決意し、彼のもとへと向かうが――。禁忌の領域に足を踏み入れた研究者×クローンの究極の愛! 同時収録は、修平と晴夜のカップルを描く「人造宝石」。一年半後、二人は……?