六青先生の他作品では何度も泣かさせれましたが、こちらはそれほどではないにせよやっぱり心理描写が巧みで面白かったです。
高校生の恋物語、ノンケに惚れたゲイのお話。BLではありきたりな設定ですが、両者が抱く質の違う不安がとてもリアルでどちらの
気持ちも分かるだけに悶々としながら(だけど楽しく)読みました。
受攻両者の視点も分かるので感情移入しやすいです。ラストまで2人が悩みに悩む姿が痛々しいけれど、これほどまで一生懸命な恋はこの先どんなことがあっても忘れないだろうなと羨ましくも感じました。もしかすると周りの友達は応援したかったのかな?というラストも◎。設定は王道だけど読み応えのある作品でした。
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