この合本版に収められた作品の中で、
『八つ墓村』『本陣殺人事件』『獄門島』『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』はファン必読の名作でしょう。
また、『悪魔が来りて笛を吹く』『夜歩く』『女王蜂』も娯楽作品として楽しめる作品だと思います。
異色
作の『仮面舞踏会』、短編集『人面瘡』『首』も、ぜひ読んでおきたい作品、作品集。
一方『白と黒』『悪霊島』『病院坂の首縊りの家』は、いささか冗漫の気味のある作品。
最後に、『悪魔の百唇譜』は作品のクォリティという点で、決して、お薦め出来ない作品。何故この作品集に加えられたのか理解に苦しみます。他に、もっと相応しい作品があるはずなのに。
もっとみる▼