ぜひ読んでほしい!
まずは清王朝末期という時代背景が良い!
阿片戦争に敗れ、日清戦争にも敗れ、西欧列強や日本に蹂躙される中国。泥舟のような王朝の舵をどこへ切るのか。激動の時代に生まれた2人の主人公が、官僚と宦官、皇太后派と皇帝派という対
立する立場から国の行く末に関わる激流に飲み込まれていく、とにかく壮大でドラマチックなお話です。歴史上実在した人物も登場します。
キャラクターも魅力的で、主人公の1人春児は貧しい家の生まれ。賢く素直で純粋でとにかく可愛い!春たんしか勝たん。もう1人の梁文秀は良家のお坊ちゃんで、春児の兄の義兄弟。がき大将のような捻くれ者だけど、優しく道理の通った人物でとにかく格好いい!弁髪のイケメンまじ尊い。
流れるような美しい文体と文学的な趣深い表現で、中国の文化や風俗が違和感なく入ってきます。10年来の愛読書ですが、何度読んでも味わい深く、感動と興奮が止みません。NHKでドラマ化、宝塚で舞台化されています。
中元の虹と珍妃の井戸とマンチュリアン・リポートも是非!ファンが増えてくれたら嬉しいです。
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