「私たちは2つの時計のことを考える必要がある。毎日の時間を告げる時計と、もっと長い時間の流れを見る時計だ。
だが、私たちは後者を無視しがちである。今の毎日が、数億年という単位の歴史の一部であることを忘れている。」
(本文より)
現在、世界は国や企業などの区別なく相互に影響し合っている。
高度に発達したネットワークは政治的な市民革命をも扇動し、我々の行動は監視されている。
国家予算を超える資産を持つ企業、アフリカの領土を買い占める中国、
地球資源を消費し尽くす人口増加、移民の増加、
デジタル化される生命、出産の倫理的な問題・・・、
世界各地で猛威を振るい、もはや待ったなしの気候変動。
ますます混迷を極めるこの世界において
私たちはどこに向かって進むべきなのか!?
日本の、地球の未来を深く考えるための絶好の手引書。
※電子版には、紙版未収録の「NOTES / 注記」を収録しています。「NOTES / 注記」内のページ表記は紙版のものです。
アル・ゴア(AL GORE)
元アメリカ合衆国副大統領。米投資顧問会社ジェネレーション・インベストメント・マネジメント社とカレントTV の共同設立者兼会長。アップル社取締役。さらに、非営利団体クライメイト・リアリティプロジェクトを創設し、気候危機の回避に取り組んでいる。93 年1 月、第45 代アメリカ合衆国副大統領に就任し、8 年間務める。著書に『地球の掟』、『不都合な真実』、『理性の奪還』、『私たちの選択』などがある。ドキュメンタリー映画『不都合な真実』は、2007 年に第79 回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。2007 年にはノーベル平和賞を受賞。