椎崎さんの話は、「弟の親友」が大好きで、こういうテイストの他の物語はないかなぁと探していました。これはまさに「弟の親友」の流れをくむ、一見人でなし風の攻めと、どんなにひどいことを言われたりされたりしてもひたすら攻めを想う受けの話。子供っぽさ
ゆえに受けにひどいことを言ってしまう攻めが年下と言う設定が生きてます。椎崎さんの良さが存分に出る、自分で自分をコントロールできない、がむしゃら系の攻めがかなりキます。攻めの人間的に完成されてない感じが容赦なく描写されているので、そこが好き嫌いの分かれるところ。でも椎崎さんには、ひたすらこの手の設定で作品を見出して欲しい。椎崎さん特有の抑制された文体が最大限に生かせるシチュエーションだと思います。
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