真矢月乃(まや・つきの)は、中学卒業間際の春に塾の同クラスの男子から交際を申し込まれる。
彼「滝鯉太郎(たき・こいたろう)」は「魔女」と呼ばれる現役作家であり、
自身の恋愛小説の題材として月乃を選んだのだという。
日々のメモを日課とする月乃も、彼の観察を続けようと不本意ながらも話に乗る。
高校に入学して以降、精力的に作品を発表し続ける鯉太郎と友人たちを目の当たりにするうちに、
月乃は自分も小説を書こうと思い始める。
男女の視点を行き来して語られる、
ストレートでどこかすがすがしい、
青春ラブストーリー。