韓流ドラマのような、受けに対して辛い運命が怒涛のように押し寄せます。健気で儚い病弱+孤独+不憫受けの辛い展開のメロドラマが読みたい!という方には最適だと思います。惜しむらくは攻めがあまり魅力的でないというか、これといって強烈な個性や面白みが
ないのが残念でした。とはいえ、これは不憫受けの健気っぷりを堪能する作品で受け以外は舞台装置と思えば特に違和感ありません。受けに男臭さ皆無で女の子のように儚いので(芯はありますが)それがダメな方はダメかもしれません。王宮ものの時代風ファンタジーですが、とてもライトな文体で読みやすく、サクサク読めたのも◎。そのぶん、硬さや重厚感がないので本格歴史風の雰囲気を求めると軽すぎるかも。個人的には攻めがもっと個性的で、悲恋もの要素がもっとあれば☆4くらいでした。
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