かなりせつないお話。
人によって多少地雷もあるかもしれませんが、不憫な受とせつない展開が好きで、溺愛ハピエンに向かうまでは辛い展開があった方が盛り上がる、という方にお勧めします。
この作家さんのは辛い展開がかなり得意なのでw
なかなか
期待を裏切りません。
あらすじにあるとおり、攻ファハルがであるがたまたま農村で純粋で心がキレイだけどどちらかというと平凡な容姿のユーニスを見初め、気まぐれに連れ帰り表面上寵愛します。
ユーニスは本当に純粋に慕い続けます。
本当に良い子で、不憫で。
ただ、ファハルは周りにそう見せることで、純粋なユーニスを弄ぶ以外に、政敵に対して、偽の弱点を晒して(実際はユーニスをたてに脅されても痛くも痒くもないが、そう見せておけば囮になるだろう的な)利を得るという目的がありました。
それが露見したときが辛い。。
ユーニスはどん底に。
物語は、ユーニス少年期→青年期と大きく分けて二つに構成されますが、その中でさらに細かく章だてされており、読み応えがあります!
両視点あり、攻めの心情の変化が丁寧に描かれているし、青年期、再会してからのお互いの気持ちのすれ違いだったりに読者はいいようにヤキモキさせられます。
イラストも美しいです。
ユーニスは美形ではないけど、可愛らしいですよね。
……
少しネタバレになるかもしれませんが。。
……
ユーニスどん底の直後の攻の心情に攻の無自覚な想いが表現されており、辛いけど期待して読み進めようと思う動機になります。
一度ユーニスはファハルのもとを離れますが、ファハルは悪意が露見しても手放す気は全くなく、ずっと傍において玩ぶつもりだったのでした。
貧しい農村出身のユーニスに還るところはないだろうとたかをくくってます。
ユーニスへ執着はないと自分に言い聞かせるようなファハル。
でも無意識にユーニスの面影を探す日々。
再会してからのユーニスの傍らにはユーニスを支え続けてきた幼馴染みの姿が。
ファハル側が焦燥する部分もあります。
そして、甘い。
ユーニスはファハルと決別し強くなったつもりですが、揺さぶられます。
ドキドキする二人の駆け引き。
不思議とこのお話は読み返してしまいます。
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