就職活動が上手くいかない女子大生が、野良仔猫の三毛ちゃんと融合して異世界へ転生!
それだけでも結構、珍しいタイプの異世界転生物だと思いますが、
世界観がしっかり創り込まれていて、独自性があると言うか、
非常に興味深いです。
猫としての特性を活かして小妖魔(ネズミやウサギっぽいもの)を狩る仕事。簡単そうですが、猫の敏捷性や瞬発力が最大限発揮されてて、カッコ可愛い!
主人公のチヤの転生?転移自体の謎、転生したばかりのチヤを飼って?くれていたアナさんのことを含めて、狩り場でもあるダラの謎、
色々あるんですが、読み応えのある作品です。
無料のところまで読みましたが、これは買って読もうと思いました。
登場人物も多くなく、キャラクターも癖がなくて、いい人が多い。
隊長も、呪術師も、女戦士も、もと戦士の料理番のお兄さんもそれぞれありがちなキャラクター設定ですが嫌味がない。だからといって何かの二番煎じという感じもない、
チヤをかわいがりつつも、彼女の特性や個性を大切にしてくれる仕事仲間ですね。
なんの役にも立たない、誰からも必要とされてないと就職活動の失敗で悩んでいた主人公が、ここでの働きを通して成長していくのだろうな、という気がします。
とは言え、役に立つ、立たないは関係なく存在そのものが大切にされることが一番だと思うのですが、そこを含め様々な謎解きも楽しめる作品になっています。
しかし、猫になって自分のモフモフにうっとりして眠くなると言うのはちょっといいなぁと思いましたね。うちの猫もそんな感じでクウクウ寝てるのか、と納得しました
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