『ツナグ』というタイトルはストーリーにあるような「生者と死者を繋ぐ」という意味と「生者が死者の意思を繋ぐ」という意味のダブルミーニングになっていると思いました。分かりやすく、読みやすい文体でありながら、ミステリー要素もある物語で一気に読んで
しまいました。現実にありそうもないファンタジーなのに、なぜかありそうな気がしてくる作者の圧倒的な筆力には脱帽です。途中何度も涙が溢れ、今そばにいる家族や友人を大切にしようと思わされました。この作品を読んで良かったと心から思う特別な一冊になりました。
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