Love Target、Risky Targetの次にあたる3作目、ですが前2作読んでいなくても楽しめます。
クールビューティーな警察官僚の寒河江と屈強なSAT隊員のノンキャリ神蔵、2人は大学時代に一度だけ身体の関係を持ったのにお互い相手
を誤解したまま疎遠になります。10数年後に職場で再会、お互い過去を乗り越えたと思いきや燻るものがあって‥といった両片思いの王道もの。
お互いの想いがきちんと描かれているのですれ違いや逡巡する想いも手にとるように分かるし、ちょっとした事件も起こるので飽きずに楽しめました。警察という組織にいる限り結婚という形はどうしても避けられない通過儀礼なので2人の過去に女性の影はあっても嫌悪感はなかったです。むしろ女性側が組織の犠牲者のように感じてしまい、もしかすると現実社会にもこういう女性っているかもしれないなぁとチラッと頭をかすました。
シリアスすぎない展開なのと作者様の文章が読みやすいので、力まずに読めて楽しかったです。
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