人と人ならざる者との恋物語、前半と後半の趣が違っていて読み応えがありました。
長く他の鬼から蔑まれてきた鬼の紅と、産まれてからずっと居場所がなかった人間の有馬。この2人が偶然出会い、お互いを欲してしまった事である「運命」が決定づけられます
。そして、この運命がストーリーの軸となって翻弄される2人が切ないです。最終的に2人がどのような形で纏まるのか、最後の最後までどんな結末になるのか分からなくてクライマックスでは読む手が止まりませんでした。
よくあるストーリーとは一味も二味も違う展開で、世界観も無理がなく大変面白かったです。イラストも作品とキャラにあっていて◎。鬼子の右近左近が可愛かったです。
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