もはや私は籠の鳥。彼の命じるがままになるしかない。
横領を疑われ、行方知れずとなった兄を救う手がかりを求め、ネッサは夜中に兄の勤務先に忍びこんだ。だがあえなくオーナーである大富豪リュックに捕まってしまう。「警察に通報しない代わりに、本人が出頭するまで無給で働け。いわばきみは借金の担保だ。ぼくの好き勝手にできる」奴隷にでもなれというの? ネッサは震えあがったが、刑務所行きよりはましだと思い、非情なボスの下で働き始める。互いへの警戒心はやがて性的緊張へと変わり、ついにある晩、ネッサは誘惑に屈して身を捧げた。燃えあがるまま、無防備に。
■無垢ななかに個性のきらめきを感じさせるヒロインと、“業界の異端児”と呼ばれる気鋭の大富豪ヒーローとのドラマティックなロマンスをお楽しみください。A・グリーンらしさ全開の意欲作!