転生者でほんのり前世の記憶があるアイビー。5歳の儀式で自分のスキルが低すぎて家族からも村人からも見捨てられてしまう。唯一、村の占い師が人目を避けて援助してくれたから過酷な状況の中、何とか生き延びてきた。冒頭から子供に対して酷すぎる流れだけど
、反骨精神が強く頑張るアイビーが健気で物語に引き込まれる。最悪の生まれ故郷を捨てて旅立った先では困難もあるけど、それ以上に優しい出会いがあって、アイビーと共に旅している気分で楽しく読めた。スキル自体は最弱でも、テイマーとして魔物と心を通わせる場面も読み応えがあり、スライムのソラとの出会いのシーンやソラの能力に助けられるシーンは、何度も繰り返し読み返したくなる。アイビーの視点で物語が進行するので、状況が掴みにくい展開があるけど、チートでなくても問題を解決していくアイビーの潜在能力の高さが時に光るので目が離せない。Web原作も長く続いているので、書籍もずっと続いて欲しい!
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