きみがいないと、生きる意味を失う――
死の淵で永遠の愛を誓い合う、男同士の結婚式……
未曾有の危機、HIV-エイズと戦った、ひとりの男の姿を描いた傑作映画――『ノーマル・ハート』
エミー賞・ゴールデングローブ賞・トニー賞受賞作品
2019年4月、奇跡のクラウドファンディングで書籍刊行が実現した、戯曲版『ノーマル・ハート』が電子書籍で完全版として、ついに登場!!
友人の死が500人を超えたとき、私は数を数えるのをやめた。(ラリー・クレイマー)
1981年、奔放な性を謳歌していたゲイの間に謎の伝染病エイズが広がっていた。
ジャーナリストのネッドはニューヨーク・タイムズの記者フェリックスと出逢い、やがてふたりは惹かれあう。出来のいい兄へのコンプレックスを抱え、恋すら知らない無鉄砲なネッドと、一度女性と結婚し、失敗した隠れゲイのフェリックス――だが、ふたりの束の間の幸せを病が蝕んでいく。フェリックスがエイズを発症し……。
たった一人の演説から始まったという、伝説のエイズ団体アクトアップの創始者ラリー・クレイマーが、強烈な祈りを込めて書き上げた、自叙伝的な戯曲。1986年初演。
【電子書籍版特別付録】
◎『どうか知っていてほしい』――ラリー・クレイマーからの手紙
◎イメージイラスト;座裏屋蘭丸
*クラウドファンディング時とは、色違いバージョンのイラストになります。