「アナン、」は父となる流の視点だったが、「ぼくとアナン」では猫のバケツ視点になっている。
対象年齢が下がったようで、ダークな心境や死は遠ざけられ、様々な動物や妖精が登場し、地名もはっきり架空と分かる表現になっている。
不可思議が当たり前
の世界観の中ではアナンの透明感も溶け込みがちになるが、陰影を与える大人の世界は薄れ、動物が活躍するファンタジー色が強まっている。
終盤近く流さんを追いかけたバケツのお陰で、ホームレスのその後を知る事が出来たのは「アナン、」読者として嬉しい展開。
祝福が込められた物語。
彩色豊かなアニメに向いているように思えた。
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