勇者(攻)に求愛&庇護されてることに気づかないまま、不幸で不憫な生い立ちの受けが勇者の元からアッサリと立ち去る選択をする展開は、ちょっとハラハラさせられました。身勝手な先入観から悪い男扱いされてるのにも関わらず、サバサバと現状を受け流してい
く逞しさは、やっぱ孤児院で苦労して育ったせいなんだろうなー。そう思うと何が何でも幸せになって欲しくなってきて、自然とレイ(受)を応援してました。傲慢な勘違い王女様とか、レイを悪く思っていたパーティーメンバーの思い込みを、ジオ(攻)がブった切って覆してく様がとても痛快で心地良かったっす。レイはとてつもない鈍感ちゃんだったけど、それもまた厳しい生活を生き抜くために培った処世術の一端なんだと思うと納得できます。色んな意味で危なっかしい二人だったけれど、いい感じで納まって良かった。幸薄いレイの人生で、ジオと出逢った事が最も不幸で、最も幸いな事だったじゃーないかな? インパクト重視のタイトルで終わらずに、中身のあるとってもナイスな作品でした。ある意味、読者の先入観をここ(タイトル)で試されているのかも…なーんて事を思っちまうのは深読みしすぎでしょーか?(笑)
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