独身熟女の京都での突然の出逢いからのラブロマンス・・・読者にとっても何度も来た道。今回の舞台は洛北の名所、戻橋。冒頭から相手の男が現れ打ち解けるまでの紙幅が短い。何度も京都ロマンスを書いているうちに、とうとう端折るようになったか、と邪推がき
ざしたものの、いざホテルで一戦するに及んで惹き込まれるようになった。まず、ヒロインが男女の睦みごとに積極的で肉食の性格であること。意外とこの手のキャラクターは藍川女史の作品の中では多くない。この登場人物設定が絡みの幅を広げていて、ページをめくる手が知らず速くなる。プレイの記述に女の貪欲さが反映されていて高く評価したい。にもかかわらず星3つどまりとしたのは、相手の男がアラ還という年齢であること。またジぃさんか・・・。もう、これはやなぎやこの性分というか、好みなので悪しからず。
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