1巻だけ読んだ。大筋でいうと読める。ただ設定に凝りすぎてファンタジーとはいえリアリティが薄い感じなのと。世界中を盗聴できて魔法はすごいのに常識はわからないとかはどうかな、と。あと、理屈が基本的にあとから出てくるので言い訳感が出てるのと。意外
性とか伏線的なのが好きなのか、1巻のラストもそうなんだけど、それだと捕まってたとかもだし、国が滅びたとかも無理が出てこないか。あと細かいところの表現とか描きかたが気になったりする。例えば、永世中立国ってその国がそう宣言してるだけで、どんな世界観でも、この国は永世中立国である、という表現は正しく無いと思うし、そうなんだと納得できないんだけど。どことも同盟しない方針の中立国って言いたいのはわかるんだけど。永世中立国は有名ではあるが、自称か、一部の他国との条約でそうなるもんだから。世界観によっては成立しないし、どこが認めてそうなる?的な背景が難しいファンタジー世界に持ち込みにくいものだと思うんだ。まして自衛以外に武力を行使しない意味も含むし、中世的な世界観で使う単語じゃないと思うんだけど。
読んでて思ったのは、表現もそうだし、国とかの仕組みについてもそうだし、もう少し丁寧にしたらよかったと思った。それで意外な展開とか伏線とかは多いから、個人的な印象としてはアイデア先行で好きな部分は凝りすぎで興味ある部分以外は雑になってる感じの作品。ただ、破たんしてて読めないほどの部分は無いので読める作品ではある。
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