「僕のベッドでいったい何を?」その傲慢な声を、恍惚がかき消した――
地味で実用的な服装ばかりのきまじめなジョディは、恋愛とはまるで無縁。仕事熱心で小学校の校長に抜擢された彼女の目下の悩みは、子どもたちの親の大半が勤める村の工場が買収され、閉鎖の危機に追い込まれていることだ。買収したのは、気鋭の有名実業家レオ・ジェファーソン――傲慢な乗っ取り屋が会社の利益のために村の心臓をもぎ取ろうだなんて!レオのような大企業トップにはそうそう会えないと聞き、それならばと、彼の滞在先であるホテルの最高級スイートで待つことに。ところがジュースと間違えてお酒を飲んで、夢うつつのうちに、まったくいつもの彼女らしくなく、レオに純潔を捧げてしまい……。
■翌朝、ジョディはレオに夜の仕事をしている女性と思い違いをされ、非難されて戸惑います。動転した彼女は身元を明かさないままその場をあとにしますが、後日、校長として出席した会食の席で、レオと気まずい再会を果たして……。P・ジョーダンの筆が冴える名作!
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。