常に学年1位の双子の兄・郁郎と、劣等生の弟・朱也のコンプレックスと執着・兄からの暗示?で拗らせてしまった二人のお話でした。
郁郎が朱也に対して、何も言わずにずっと見てくる視線に苛まれていた事から、朱也は郁郎に対して凄く執着しているんだと思
いました。
同じ染色体を持つ、自分の対の兄。好きなんだろうけど、何か好きという感情を押し退けて更に上をいく兄に対しての感情が、朱也にとっては何よりも一番だったのに、兄からは拒絶され暗示をかけられちゃう朱也。
自分よりも馬鹿でいろ!とか、そんな結構自分勝手な考えだよね。いくら兄弟でも。
そのしっぺ返しを食らう様に弟に身体を開かれ虐げられちゃう兄。
でも、お互い根本的にある感情は自分の大切な兄弟。好きと嫌いは背中合わせというけれど、そんな二人の揺れ動く感情を繊細に描かれていて引き込まれました。
出来たら、年を重ねた双子を続編で読んで見たいと思いました。
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