少女漫画枠でずっと前から買って温めてた積読作品。雑誌wingsで長期連載中です。ウィングスってわかる人にはわかる、少女漫画以上BL未満の性別超えたブロマンス的作品が多くて、この作品も性別不詳な子どもたちのお話。
髪に色を宿す色彩の子どもが
集められて、極彩の家と呼ばれるお寺で大事に育てられ髪を育んで、髪を切る儀式のあとその髪が貴重な染料となるという世界。
髪や髪飾り、極彩の家の庭の花々などなど、作中の色彩が豊かに表現されていて、単行本では雑誌掲載時のカラーページも収録され、読んでいる間に白黒のページにも鮮やかに色がつくように美しくみえてきます。
実は最初、子どもたちの集団生活から、強制搾取、、とかダークなお話になるのかとちょっとドキドキしながら読んでました。が、いやいや全くそんなことはなくて、極彩の家は100%善意で運営され、お寺の僧たちも皆良い人で、色彩の子たちものびのびしてまっすぐ素直に育つ環境です!(汚れてるのは私の心です。。。)
あらゆるダークなお話を読んできた方には少し物足りないかもしれません(そういう方向へ描ける設定でもあるし、そのように考えてる悪人も出てきます)。色彩の子たちを守っていこう、できるだけ幸せな環境を与えようとする登場人物と世界観からみえる、作者さんの気持ちというか、その姿勢が私は好きだな〜と思いました。こういう泣けるくらい美しい家があってもいいよね、って。
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