酒に溺れ家庭崩壊。断酒し、彼は改心した。
8年で変わったという。直ぐには信じられない。
ヒロインは慎重に彼の今を様子見。
二人は今も互いを魅力的と感じた。
私には理解できない。
家を出たときの決意は、衝動ではなく、2年以上、家
庭内で累積した、たくさん思い巡らした結果と思うから。
別人、そう、別人ならば、当時とは切り離せるだろう。それならば、付き合い始めた頃や新婚当時の甘い日々も別物としなければならない。
ストーリーは改心後の彼のいいところを説明しているため、今の彼なら問題ないと思う。それでザッツオールと思うか、再び悪夢の日々のいつか来ることを恐れて踏み出さないか、二つにひとつだ。
彼がいかに素敵か、ヒロインが彼にはどう今も好ましく映るか、娘をどれ程大切にしているか。基本は平和な日常しかない。ひたすら幸せ家族が描写されれば、それで話は解決、というならそれでよい。
ひとつのストーリーとして、そこに起伏など不要。
でも、酒浸りの原因の一定の解決はあっても、全面解決な感じで終わらないストーリーにして、ひたすら家族再生に向かって順調にステップバイステップ。段階を付けた、このストーリーの性格が、基本的に退屈であることから逃れることはできた。
あとを引く作りとしたことは、このストーリーがあたかも前座の如くとなり、弟編のほうを本編として、相対的に兄編の地位の低下をさせられたようになってしまう。
人前でのセレブ妻としての行動を披露することと、義母登場することとは、中心には置かれていない。
何とか他のエピソードで、元サヤの説得力に少々のドラマが添えられなかったか、と考えてしまう。
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