原作があれこれ入っていたためにこうなったのか?
何がしたいのか?食いっ散らかしのようになって読み終わってしまった。原作が登場人物にあんなこんなの苦しみや迷いを与え、冤罪なら冤罪と公になって名誉回復して欲しいし、悪人は悪人で成敗されたような
場面なく、爽快感不足。
投獄も資金の流れから立件には無理がありそうだ。彼が蓄えていたお金と横領されたとされる資金の流用先の追求をせず有罪になったのか?
証言との関係も、潔白であるとの証明もおざなり。
おじいさんの仙人生活もおばあさんが夢の時を旅していてできるのか?
借金とか、使用人がいて金策は?
そんな事百歩譲っても、二人の気持ちにはどこも同調出来なかった。
悪人側に役者揃えておきながら活かされず勿体ない。
ヒロインも中途半端にウロウロしていて共感し辛い。お料理不得手設定も、なんだかそれがどうしたで引き付けられなかった。
この燻って時間が過ぎていってただズルズル終わってしまった感を、どうしてくれよう。
彼を狙う三人娘も、活躍(?)は、1人だけ。
結局、彼を信じていなかった、、それが全て、という総括をしてしまうと実も蓋も無いが、どうもそれだけの話だったように思う。
経験はある。なんでそんな人を信じるの?ということが。ヒロインがそれをやらかして、端で読んでるこちらは、居心地悪くてじれてしまう、という作りは成功してたと思う。
セットは一冊当りの単価が下がるので手を出しやすいが、中身がエピソードを詰めながらもしまりがなく、なんとなく少し割高感のつきまとうセットだ。
終盤になりかけて登場する三人も、今度はこっちが進行に入るのかと戸惑いつつ読み進めてみたら、なにもそこまでご丁寧に噛ませなくても、ということに。HQに私は個人的には後日談は不要論者なので、これを読むと益々蛇足と感じてしまった。
以前読んだHQコミックスも趣向が似ているのがあったが思い出せない!原作者が同じなのだろうか?(追記:エリザベス・ハービソン/長崎さゆり「未来への扉」、違う原作者と判明)
少なくともコミカライズ担当は別の先生だったのだがー
原題邦題共に?しかない。JET先生の責任ではない。
尚、数作品後に読むのが「闇のエンジェル」(碧ゆかこ/リン・グレアム)。読み比べすると原題だけでなく似てるところがところどころ有り、とても面白い。
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