イケメンだけど恋愛下手ですぐにフラレてしまう大学生が、居酒屋バイトの板前の男にキスされたことをきっかけに、彼を意識し恋に落ちるお話。
酔っぱらいちいさんのキスがきっかけでヒナが急に意識するという王道なストーリーですが、二人の心理描写が丁寧
で分かりやすいです。また、恋愛に対する二人の経験値の差を上手く描いていると思いました。ちいさんは、恋愛に臆病だけどゲイとしては経験豊富だし、ヒナは恋愛経験は豊富だけど感情を抑えきれない若さがある。年の差、恋愛経験の差、エロ経験の差が如実に表現されているのが面白いと思います。
また、キスがきっかけだからなのか、事あるごとに唇がツヤっぽく描かれているのがとてもセクシーでドキドキします。唇からエロさが漏れ出ている気がしました。
そして、まかない飯としてりーるー先生の描いたちいとヒナの短編が入っているという何とも面白い構成。商業作品として、こういうことが許されるなんて信じられないという思いと、すごいという感心した気持ちでいっぱいになりました。
次作への闇も注入された最後の1ページまで楽しみながら読める作品です。
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