1巻の表紙、凄く好き!目で支配する攻めの色っぽい事。スンとした眉も良き。akabeko先生の描くちょっと冷めてて目の据わった攻めが大好きです。本作は潜在するSとMが互いの存在によって露わになるリーマンSMですが、恋愛が主軸なので楽しんで読め
ると思います。そこでおっ起てるか?とツッコまずにはいられない、筋金入りのドMを入社早々 先輩 蝶野に見抜かれる花田。グショグショに泣いちゃうクセに欲しがりで感度抜群、Sを駆り立てる天性の被虐性を持つワンコ。対して蝶野はドSではないと言いながらも調教してくれる面倒見が良すぎ?な先輩で。過去に何かあったと匂わせるも1巻はひたすらに可愛い花田のピュアワンコさとドMっぷりにニマニマ、何だかんだでご馳走様〜な感じのラブラブな2人でした その他 配達屋さんのbuddyモノと臆病で女々しくて素直になれない男達の短編+描き下ろし等々を収録。そして2巻、まず冒頭の灰皿on背中が凄く好き。「天国行こうか…」「思う存分はねろ」とゾクッとする囁きからの鬼攻めも堪らない!冷静なS×好く啼くドMは鉄板ですね でも決して痛め付けるものではなくて花田への奉仕のS。ちゃんと愛があるから手荒な事をしても読み手も受け入れられるのです。付き合い出して半年が経ち調教も順調な2人ですが、蝶野の重苦しい過去が絡んできて… 身体に施された印の意味を知ると○○の象徴としてだけではなくて刻印だと思うんですよね、俺のモノだという。そこに凄く歪みと残酷さを感じてしまう。いっその事 酷いDV野郎だったら迷わず消せたかも知れないけれど、慕う気持ちを捨て切れない複雑な心理が切なくもある。「いつか手の中に自分から…」はせめてもの餞別の言葉として受け止めると、花田と引き合わせてくれた様にも思えるが… その花田との未来を見出だせて呪縛から解き放たれた蝶野、潜在性癖を見抜きまるっと受け止めて愛してくれる蝶野を得た花田、紛れもなくこの出逢いには必然性があったのですね。ただのSMモノではない奥深さがあり、魂の救済のラストに感動しました。プラス、巻末のカバー下イラストを読んで作品をより深く理解する事が出来て 色々とストンと腑に落ちました。なるほど〜、色んなSが居るんだな〜と。そしてakabeko先生のSとMの関係性についての考えに激しく同意。「マゾの心と体の責任は全てサドにあり」は名言ですね!描き下ろし『蝶と花の世界』が凄くツボw「わんわん」だね、花田
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