●本文56P+おまけ2P。シーモア島でオススメされていたのを拝見して手に取ってみました。普段私がBLしか読まない&BLのスレッドでのオススメでしたので、先入観があったのが良くなかった。求めていたものとは違いました。(つまりBL要素は皆無です
。)逆に、BL要素入ってたら嫌だなぁとご心配のかたにはオススメできます。そして短編として秀逸で、読ませる物語です。
●前置き長くなりました。小学校の頃から引っ越しばかりで、今も海外を転々としている赤岩。藤ノ木は、赤岩から時々かかってくる電話でしょうもない雑談をするのを楽しみにしている。軽い会話の裏でうごめいている不穏な空気が読者には見える。
●そばにいるから友なのか。相手のことをよく知っていれば友なのか。否、友として欲すれば友なのでしょう。どこで何をしていようとも。他人に何を言われようとも。この二人はそういう間柄でした。
●心臓が早鐘を打つ終盤の展開は是非ネタバレなしで。何があっても数十年振りの対面でも軽口を応酬する二人に、安堵を感じるラストでした。
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